プラネット・インディア [インド・エキゾ音楽紀行]

よろずエキゾ風物ライター、
サラーム海上氏の著書(2006年)。
単なるインド旅行本ではなく、
著者がインドで出会った音楽や音楽家について書かれた本です。
::目次::
CHAPTER 0 PROLOGUE [プロローグ]
CHAPTER 1 CHENNAI [チェンナイ]
CHAPTER 2 CALCUTTA [カルカッタ]
CHAPTER 3 DEHLI [デリー]
CHAPTER 4 JAIPUR [ジャイプール]
CHAPTER 5 JAISALMER [ジャイサルメール]
CHAPTER 6 BOLLYWOOD [ボリウッド]
CHAPTER 7 ZAKIR [ザキール・フセイン]
CHAPTER 8 EPILOGUE [エピローグ]
BONUS TRACK

管理人は、2007年3月に、神戸で行われた
著者のサラーム海上氏出演のクラブイベントで、この本を購入し、
サラーム氏御本人から、直筆サインをいただきました。
(※個人情報保護のため、管理人の名前は伏せています)
著者のサラーム氏が、イラストレーターの夫人と共にインドを2度訪れ、
そこで出会った音楽や映画、古典音楽の演奏家のコンサートなどについて
書かれた本で、インタビューも収録されています。
音楽に関しては、「カルナーティック」 《南インド古典音楽》、
「ヒンドゥスターニー」 《北インド古典音楽》、
「エイジアン・マッシヴ」 《南アジア系エレクトロニック・ミュージック》、
「ボリウッド」 《ヒンディー語映画音楽》 についての記述がありましたが、
最近のインド・パキスタンのポップスのトレンドである
「バングラ」 《パンジャーブ地方の音楽》 についての記述は、ほとんどありませんでしたね・・・。
エピローグによると、”結局取材できなかった” そうです。
また、インタビューに登場したのは、U-zhaan (日本人の若手タブラ奏者)、
ミディヴァル・パンディッツ(Midival Punditz :エイジアン・マッシヴのユニット)、
ムサフィール(Musafir :ラジャスターン音楽のグループ)、
シャンカル・マハーデーヴァン(Shankar Mahadevan :ボリウッドの音楽監督・歌手)、
ザキール・フセイン(Zakir Hussain ज़ाकिर हुसैन :世界的に有名な大物タブラ奏者) でした。
管理人は、インドの古典音楽は、2枚組コンピレーションアルバムに入っている曲しか聴いたことがないんですが、
本に書いてある通り、”単にミョ〜ン、ミョ〜ンと辛気くさい音が鳴っているだけで退屈に感じる人もいるだろう”、
あ、そう思いましたね・・・ジャンル問わず、唄が入ってない音楽はどうも苦手です・・・。 (汗)
でも、この本で、古典音楽について、あれだけページを割いているので、
読んでしまった後は、やっぱり、気になってしまいます。
「ティラキタ」さんに、インドの古典音楽CD が売っているので、ちょっと見てきましたが、
サラーム氏が絶賛しておられる、ザキール・フセインのアルバム[Space]は、もう売り切れだそうです。 (泣)
ほか、本に名前だけ出てきた、ハリプラサード・チョウラシア(Hariprasad Chaurasia :バーンスリー奏者)、
シブクマール・シャルマ(Shivkumar Sharma शिवकुमार शर्मा :サントゥール奏者)の CD は、どの作品を聴けばいいのやら・・・。
ザキール・フセインとハリプラサード・チョウラシアのライブ映像
インドで最もリスナーの多い「ボリウッド」(ヒンディー語映画音楽)。
見出しの通り、確かに、欧米先進国のポップスに比べたら、ダサイかも?!
・・・その「ダサイ」をモジって、「♪だっせぇ、イェーイ!」と唄っていたインド人歌手がいましたが。 (笑)
”最新のヒット作 CD を10枚無差別に買っても、当たりくじを引く可能性が低い” と言う点は、
インドや日本に限ったことではなく、どこの国でもそうだと思いますが・・・。
管理人が6年以上愛聴している NHK-FM「アジアポップスウインド」の
月末恒例「トップ10」で紹介されている、アジア各国の最新ヒット曲で、CDで聴いてみたいと思える曲は、
10曲中、せいぜい1〜2曲しかないですからね・・・。
それに、欧米先進国のポップスのヒット作 CD がそんなに良いかと言えば、そうでもないです、
話題性だけの作品や、歌手の個性を潰したプロデューサーの作品とか多いですし・・・。
管理人は、「ボリウッド」は、7年前に、FM COCOLO (大阪・76.5MHz)の看板DJ、
サニー氏のヒンディー語番組「Bharat Ki Dharkan」で初めて聴いたのですが、
その当時流れていた曲は、サラーム氏の仰せの通り、「ヒュルヒュル・ストリングスとキンキン声」で、
録音状態が悪い、まるで昭和30年代の歌謡曲みたいな音楽ばかりでした・・・。
が、管理人は、2004年のヒット曲「Dhoom Machale」に衝撃を受けてから、
「ボリウッド」のアルバムを聴き出したので、ごく最近です。
本によると、1998〜2001年に、「ボリウッド」が急速にグローバル化したため、
現在の音になったそうですが、その当時はリアルタイムに日本には入ってきてなかった(と思う)ので、
サニー氏の番組では、従来の ”ヒュルヒュル・キンキン歌謡” ばかりかかっていた、と、解釈しておきます。
管理人は、その ”ヒュルヒュル・キンキン歌謡” 時代の曲で、
往年の歌手、モハメド・ラフィ(Mohd Rafi मोहम्मद रफ़ी)の60年代のヒット曲
Jaan Pehchaan Ho は、好きです。 (※リンク先の音源:Music India Online)
アメリカのヒップホップ・プロデューサーのドクター・ドレー(Dr.Dre)が、
「ボリウッド」の往年のヒット曲を堂々とパクって、インド側に訴えられ、
そのパクリ曲を、「ボリウッド」にそのままパクリ返された、と言う事件は知らなかったです。
でも、「ボリウッド」でパクリと言えば、インド側が外国のヒット曲をパクっている方に、興味・関心が行くんですが、
管理人が知る限りでは、トルコのタルカン(Tarkan)、エジプトのアムル・ディアーブ(عمرو دياب)、イランのアンディ(اندی)、
インドネシアのピーターパン(Peterpan)のヒット曲が、「ボリウッド」でパクられてました。
「ボリウッド」では、昔から、欧米のヒット曲のパクリが多かったそうですが、
最近の「ボリウッド」が、イスラム諸国のヒット曲をパクっていると言う点については、
この本では全く触れられていなかったので、ちょっと寂しかったです。
(それを取り上げたところで、分かる人はほとんどいないと思われるから? それとも、欧米のヒット曲のパクリほど、数は多くないから?)
(追記:イスラム諸国のヒット曲のパクリは、音楽監督 Pritam の作品が多いそうです)
そして、サラーム氏が絶賛しておられる、
「ボリウッド」の名曲 Chaiyya Chaiyya 。
1998年の大ヒット作品[Dil Se](心から)の収録曲。 音楽監督はA・R・ラフマーン(ஏ.ஆர்.ரஹ்மான்)。
主人公(シャー・ルク・カーン शाहरुख़ ख़ान)とダンサーたちが、
山間部を走る汽車の屋根の上で激しく踊って唄うシーンで使用されました。
この曲は、確かに衝撃的な名曲ですね。
でも、曲の冒頭部分に、「♪チ○毛 猿 ほ〜い!」と言う、強烈な空耳がありました・・・。 (笑)
(曲の雰囲気を汚してすいません)
また、本文の下の余白で、
サラーム氏のオススメ音楽・映画作品が紹介されていました。
インド映画は、「ムトゥ」しか見てないですね・・・と、言うより、インド映画は見たくても見れないんですよ。
「ツ○ヤ」には、日本語字幕付きのレンタルDVDはほとんど無いですし(タイ映画ならあるのに)、
関西テレビの深夜映画枠でも、インド映画はたまにしか放送してくれません。
劇場で見たければ、大阪まで足を運ばなくてはならないうえに、夜間だけしか上映してないらしい・・・。
それから、音楽の方は、Panjabi MC / The Album 、以前に「ツ○ヤ」でレンタルしました。 (笑)
それ以外は、知らない作品ばかりです・・・「ブッ○オフ」で安く売ってたらいいけれどもねぇ。
サラーム氏は、今回のインド旅行で、
インド南北の古典音楽のコンサートと、ラジャスターン地方の音楽の生演奏を
たっぷりと楽しまれて来られたそうですが、
日本の旅行会社の「インド旅行ツアー」のスケジュールに、
「古典音楽のコンサート」、「地方の民族音楽の生演奏」が組み込まれてたらいいのに・・・。
そしたら、管理人も、一度はインドに行ってみたいなと思うんですが。
でも、さすがに、一人ではよう行かんわぁ・・・。
遺跡や寺院などの歴史的建造物を見に行くツアーもいいかもしれないけど、
サラーム氏の仰せの通り、日本国内の歴史的建造物自体、見に行くことすらほとんどないのに(行くとしても小中学校の修学旅行ぐらい)、
それが「外国」となれば、話は別だと言う考えはおかしい、と言うのも、言われてみれば、そうですよね・・・。
それから、インドの料理は、南部の「チェンナイ料理」と、東部の「ベンガル料理」が美味しいそうです。
ほかの地方の料理は、油がギトギトで不味いんだとか。


